2022/12/2(金)

2022/12/3(土)

2022/12/4(日)

  • 10:00 ndjc
  • 12:30 義足のボクサー
  • 15:10 あがた森魚デビュー50周年記念 ライブ&トーク わんだぁるびぃ2022
  • 16:30 ■ショートムービー・コンペティション観客賞 上映 ■オーディエンスアワード発表・表彰式
  • 16:55 クロージング作品 かば KABA

2022年 上映作品紹介
函館市公民館 上映作品

2日(金)上映

二十四の瞳

函館山ロープウェイ・函館タクシープレゼンツ

●解説/寺脇 研(元文部省官僚、京都芸術大学教授、当映画祭顧問)

市民120名様ご招待 【締切:11月18日(金)消印有効】
お申込みは往復はがきに住所・氏名・年齢・希望枚数をお書きの上、下記までお送りください。
〒040-0053 函館市末広町4-19(まちづくりセンター内)函館港イルミナシオン映画祭事務局「二十四の瞳」係

IMPERIAL 大阪堂島出入橋

三島有紀子監督が自身の故郷、大阪堂島出入橋のふもとにある思い出のレストラン〝インペリアル〟の閉店をきっかけに、在りし日の店を「記録」として残そうとした私小説的な一篇。店とともに35年の歴史を積み重ねてきたシェフを演じるのは、日本の名優・佐藤浩市。喪失のすえにシェフが微かな希望を見いだす一夜を、800メートル12分の長回しで魅せる。

■脚本・監督/三島有紀子
■音楽/田中拓人
■出演/佐藤浩市、宮田圭子、下元史朗、和田光沙
■配給/イオンエンターテイメント、ティ・ジョイ
2022年/カラー/15分

しあわせのパン

【ゲスト来場】

今年のシナリオ大賞から最終審査員となった三島監督の長編・短編作品を上映します

『東京オアシス』の原田知世と『探偵はBARにいる』大泉洋が初共演を果たし、夫婦を演じたハートウオーミングな人間ドラマ。北海道でパンカフェを開いた夫婦のもとに集まる客たちとの温かい交流を紡ぎ出す。客として登場するのも森カンナ、平岡祐太、光石研、余貴美子といった個性派の俳優たちばかり。コメディーとはひと味違う優しさを醸し出す大泉と原田の掛け合いや、北海道の豊かな食材で作られた食事が起こす小さな奇跡が胸に染みる。

■監督/三島有紀子
■出演/原田知世、大泉洋
■主題歌/矢野顕子・忌野清志郎「ひとつだけ」
■配給/アスミックエース
2012年/カラー/114分

天上の花

【オープニング上映】【ゲスト来場】

あなたがどんな詩を書いたって、日本は戦争に敗ける・・・

萩原朔太郎の娘である萩原葉子の同名小説「天上の花一三好達治抄ー」が、1966年の発表から56年の時を経て映画化される。脚本を担当したのは五藤さや香と、これまで多数の脚木賞を獲得してきた荒井晴彦。監督は、4時間超の大長編『いぬむこいり』( 2017年)で話題をさらった片嶋一貴。達治を演じるのは唯一無二の存在感を放つ東出昌大、朔太郎の妹 ・慶子には、新たな境地を切り拓く入山法子、朔太郎には独特の風格を持つ吹越満、詩人・佐藤春夫を演ずるのは『YAWARA !』『 20世紀少年』などで世界的人気の漫画家・浦沢直樹、そして原作者を母に持つ萩原朔美、近年舞台でも活躍し、輝きを増す有森也実も出演する。そのほか林家たこ蔵、鎌滝恵利もアクセントを加える。本作は、戦争の時代に翻弄されつつ、詩と愛に葛藤しながら、懸命に生きた者たちへの鎮魂歌である。

■監督/片嶋一貴
■原作/萩原葉子 ■脚本/五藤さや香、荒井晴彦
■出演/東出昌大、入山法子、有森也実、吹越満
■配給/太秦
2022年/カラー/125分

3日(土)上映

Blue Island 憂鬱之島

ドキュメンタリー作品

自由を求め続け、彼らが辿った激動の記録 “香港人”としてのアイデンティティ

すべては、彼らが世界と向き合おうとした時期に起きた出来事だった。ある者は文化大革命が起こるくらいならと、香港に向かって横たわる海峡を泳ぎ渡ることを選んだ。また、ある者は学生の自由の要求を支持し天安門広場へと向かったが、戦車と銃弾によって夢と肉体が削ぎ落とされる光景を目撃することになった。そして、あるものは理想の香港を作るため暴動の渦中に向かっていった…。この若き日の熱狂は、時代の移り変わりとともに深い闇の中に埋もれてしまった。しかし、彼らがいかに抵抗したかという記憶は、香港の歴史に残るかけがえのない瞬間の記録と証言であり、市民運動に参加する若者たちへ今でも多くの示唆を与えている。それぞれの世代の葛藤から、未曽有の危機に直面している香港の人々は、何を受け止め、どのような答えを導き出すのか。そして、私たち自身は…。

■監督・編集:チャン・ジーウン
■プロデューサー:ピーター・ヤム、アンドリュー・チョイ、小林三四郎、馬奈木厳太郎
■配給/太秦
2022年/カラー/97分

「第5回ショートムービー・コンペティション」最終審査通過5作品(鑑賞無料)

厳正な審査で選ばれた短編作品です。当日この5作品の中から皆さまの投票で、観客賞と実行委員特別賞が選ばれます。

①「街の声が聞きたい」②「つくもさん」 ③「たまには船にでも乗ろうか」 ④「宝の庭」 ⑤「お願いだから、唱えてよ」
[寸評] 根津勝 (キノフィルムズ・プロデューサー)

サーチライト ー遊星散歩ー

【ゲスト来場】

当映画祭「第22回シナリオ大賞」準グランプリ受賞者による脚本

サーチライトが夜空を照射する郊外の街。一見普通の女子高生の果歩は、病を患った母・貴子との苦しい生活を余儀なくされていた。大家族を養うためにバイト生活を送る同級生の輝之は、果歩の事情を知って気にかけるが、周囲の心配をよそに果歩はやがて禁断の「JK散歩」の世界に足を踏み入れていってしまう…。そんな少女が辿っていく物語の上空を行き交う光線は、先行きの見えない世界を生きる彼らの道筋を照らす光なのか、それとも…。夢を見ることや希望を抱くことを諦めてしまいがちな、混迷を極める時代を発光しながら疾走する10代の青春黙示録。

■監督/平波亘
■脚本/小野周子
■出演/中井友望、山脇辰哉、安藤聖、合田口洸、都丸紗也華、西本まりん、詩野、安楽涼
水間ロン、橋野純平、大沢真一郎、山中崇
■配給/スポッテッドプロダクションズ
2022年/カラー/93分

鬼が笑う

【寺脇研セレクト】 【ゲスト来場】

各国の映画祭で絶賛!兄弟映画制作チーム「Mino Bros.」による渾身の2作目

母と妹を暴力から守る為、父を殺めてしまった石川一馬。社会復帰を目指し、更生保護施設で生活を始めるが、社会は彼を「人殺し」と非難する。彼は次第に生きる希望を失っていく。ある日、一馬は職場のスクラップ工場で外国人労働者へのいじめに巻き込まれる。皆がいじめから目を背ける中、なりふり構わず止めに入った中国人労働者の劉の姿に目を覚まされる一馬。劉との交流を通じ、自分の望む幸せを掴もうと立ち上がるが‥。

■監督・編集/三野龍一
■脚本/三野和比古
■プロデューサー/三野博幸
■出演/半田周平、梅田誠弘、赤間麻里子、坂田聡、大谷麻衣、中藤契、大里菜桜、木ノ本嶺浩、岡田義徳
■配給/ラビットハウス
2021年/カラー/124分

ある役者たちの風景/長編

2020年、当映画祭で好評を博した短編作品の長編バージョン

新型コロナウイルスの感染拡大の影響が深刻になり始めたころ。舞台俳優の大谷(大谷亮介)は演劇仲間の中西(中西良太)と草野(草野とおる)と共に、「3密」を避けるため河原で稽古に励んでいた。今後について不安は尽きなかったが、困難な状況でも演劇を必要とする人は必ずいると信じ、大谷は苦悩しながら新たな演劇の形「ドクゲキ」を生み出す。ところがようやく迎えた公演初日、緊急事態宣言が発令されてしまう。

■監督/沖正人
■出演/大谷亮介、中西良太、草野とおる、小野武彦、勝村政信、キムラ緑子、篠井英介、鈴木一功、半海一晃、深沢敦
不破万作、高畑裕太、マギー、モロ師岡、山田まりや、余貴美子、六角精児、渡辺哲 他
■配給/リアリーライクフィルムズ
2021年/カラー/102分

4日(日)上映

ndjc 2021

若手映画作家育成プロジェクト
解説/信澤靖江(映像産業振興機構職員)
文化庁委託事業 「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2021」完成作品 配給/VIPO

「少年と戦車」

■監督/竹中貞人 ■出演/鈴木 福、黒崎レイナ
2022年/カラー/30分
窮屈な日常やイジメに悩む中学生の田崎は時々言葉を交わす少女、咲良に思いを馳せることが唯一の楽しみだった。湖に戦車が沈んでいるという情報を知った田崎は捜索へと出るが、そんな彼を待ち受けていたのは自分自身の思春期と向き合う壮大な精神の旅だった。

「遠くへいきたいわ」

■監督/団塚唯我 ■出演/野内まる、河井青葉
2022年/カラー/30分
アルバイト先へ面接にやってきた竹内(39)を見て動揺を隠せない紗良(21)。竹内の勤務初日、開店作業を終えたふたりはオープンを待つばかりのはずだったが…。互いに亡くしてしまった母 / 娘の面影を見出し合うふたりは、束の間の逃避行に何を求めるのか。

「LONG-TERM COFFEE BREAK」

■監督/藤田直哉 ■出演/藤井美菜、佐野弘樹
2022年/カラー/30分
大手企業に勤めるキャリアウーマンの優子は、ある日、直樹という男にナンパされる。職業は俳優、しかも自身の家を持たず、他人の家を転々と居候しながら暮らしているという、これまで出逢ってこなかったユニークなタイプの男・直樹に惹かれ、優子は一年後、彼と結婚する。

「なっちゃんの家族」

■監督/道本咲希 ■出演/上坂美来、白川和子
2022年/カラー/30分
登校中に家出を思い立つ小学生のなつみ。遠い祖母の家を訪れると突然の訪問に驚かれるが、なつみの心境を察し温かく迎え入れてくれた。なつみは両親の不仲に疲れ切っていたのだ。自然体で接してくれるおばあちゃんとの時間になつみの心はほぐれていくが、翌日両親が現れ・・・

義足のボクサー

【ゲスト来場】

義足のため日本でプロの夢を絶たれた男がフィリピンでプロボクサーを目指した感動の実話

沖縄で暮らす津山尚生は、プロボクサーを目指し日々邁進している。ひとつだけ人と違うのは、幼少期に右膝下を失った義足のボクサーであること。ボクサーとしての実力の確かな尚生は、日本ボクシング委員会にプロライセンスを申請するが身体条件の規定に沿わないとして却下されてしまう。夢をあきらめきれない尚生はプロになるべくフィリピンへ渡って挑戦を続ける。そこではプロを目指すボクサーたちの大会で3戦全勝すればプロライセンスを取得でき、さらに義足の津山も毎試合前にメディカルチェックを受ければ同条件で挑戦できるというのだ。トレーナーのルディとともに、異なる価値観と習慣の中で、日本では道を閉ざされた義足のボクサーが、フィリピンで夢への第一歩を踏み出す。

■監督/ブリランテ・メンドーサ
■脚本/ホニー・アリピオ ■撮影/ジョシュア・A・レイレス
■出演/尚玄、ロニー・ラザロ、ビューティー・ゴンザレス、南果歩、ジェルリー・ロウ、木佐貫まや、ジュン・ナイラ、ヴィンス・リロン、金子拓平
■配給/彩プロ
2021年/カラー/110分

かば KABA

【クロージング上映】【ゲスト来場】

1985年、夏。俺たちもセン公もアツかった。

バブル景気を迎えようとしている、阪神タイガースが優勝に向けて躍進していた1985年の大阪。そこには日本社会の矛盾が集まったような場所があり、その地の中学校には様々な問題を抱えた生徒たちが通っていました。彼らに向き合い、正面からぶつかった教師の姿を描く映画。被差別部落地域にある中学に赴任した臨時教員の加藤は、それぞれに問題を抱えた生徒たちに受け入れられず、初日から自信をなくしてしまう。 先輩教師の蒲のアドバイスを受け、野球を通じ生徒たちと向き合う加藤は、チャーコという愛称で呼ばれるようになっていく。

■監督/川本貴弘
■出演/山中アラタ、さくら若菜、折目真穂、近藤里奈、木村知貴、石川雄也、牛丸亮
■配給/「かば」製作委員会
2022年/カラー/135分