2005シナリオ大賞結果発表!(12/2公評追加)
■グランプリ(函館市長賞)
該当作なし
■優秀賞(ドリーミオ賞)
「Losstime Summer」 三浦健志(みうら・たけし)
「最果てのビッグエンド」 松本憲幸(まつもと・のりゆき)
審査員による厳正な審査の結果、上記の通り決定いたしました。
入賞された方々誠におめでとうございます。また、惜しくも選に漏れた皆様におかれましても、またの挑戦をお待ちいたしております。
なお、12月2日のシナリオ大賞授賞式における、審査員崔洋一監督からの審査公評をご紹介します。
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残念ながら今年は市長賞は出せませんでした。
今年最終選考に残った作品はいずれも、小さな世界を細密に描くという傾向にあり、時代のトレンドと作り手は同伴しているなというのが結論でした。
その事は今を生きている者としては大切なことなのですが、映画を書くということは分野を問わず、自分の世界観を通じてもうひとつの世界を書くという作業でありまして、そういう観点に立つとどの作品も世界が小さかったのです。
このシナリオ大賞が、函館という街から世界へ向けて発信していくということを目指すものならば、世界に向けて大風呂敷を拡げるということもまた大切なことです。
僕たちは今、とてつもなくせわしなくぐるぐる動き回る世界の中にいて、内側にいれば解りづらい事がたくさんあります。そういう世界の中で、小さな世界から大きな世界を、ある批評精神を持って見つめていくという事、それが新しい書き手や新しい映画に求められている事だと思います。
今回は「新しい世界観と出会いたい」という審査員5人の願いには適わなかったわけですが、準グランプリ作品として私達がこの街から送り出したお二人の今後のご活躍を期待しながら、そして私達も共に育っていきたいと考えています。
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また当初、映画祭パンフレットにて掲載予定としておりました最終選考作品一覧につきまして、ネットで公開して欲しいというご意見を多数頂いたため、下記に紹介させて頂きます。次回開催に際してはこの発表方法の改善についても検討してまいりますのでよろしくお願いいたします。
■最終審査選考作品(順不同・入賞2作品以外)
「MADE IN 足立」織田真由実
「紅と朱色」水本智子
「いつかどこかで」佐藤榮市
「塔」菊地小織
「こんなピーチ・ストーリー」五島美保子
「『サンタ苦労す』の物語」山家由美子
「霧の晴れる朝」伊地知敬子
「家族そろって」毛利舟
「are you ready?」武田佳久
2005/11/29 /36 |