2025/12/5(土)
- 12:30 秋刀魚の味
- 15:00 わたしの頭はいつもうるさい
- 17:20 開会式~「シナリオ大賞」授賞式
- 18:00 東京予報 ―映画監督 外山文治 短編作品集―
- 10:00 冬へのパッサカリア
- 12:10 第8回 ショートムービー・コンペティション
- 14:20 あがた森魚の世界 VOL.3
- 18:50 道草キッチン
- 10:00 「ndjc」4作品
- 12:20 逃 走
- 15:00 やがて海になる
- 17:10 ショートムービー・コンペティション 観客賞 上映/オーディエンスアワード発表・表彰式
2025年 上映作品紹介
函館市公民館 上映作品
| 5日(金)上映 |
秋刀魚の味
解説あり
小津安二郎の遺作となった作品 野田高梧(函館出身)・小津安二郎コンビによる共同脚本
男手一つで育てた娘を嫁に出す父の気持ち、嫁に行く当の娘の心情を細やかに描き出す。仲の良い初老の紳士たち、うらぶれ老いた恩師とその娘、父の海軍時代の部下、戦後的な兄夫婦など、主筋以外の点描も余裕に満ちて見事。共同脚本の野田高梧は函館出身で、日本シナリオライター協会の初代会長。小津との脚本は「東京物語」からこの作品まで13本に及ぶ。
1962年/日本/113分
■監督:小津安二郎
■脚本:野田高梧 小津安二郎
■撮影:厚田雄春
■照明:石渡健蔵
■美術:浜田辰雄
■音楽:斎藤高順
■出演:岩下志麻、笠智衆、佐田啓二、岡田茉莉子、吉田輝雄
| 市民120名様ご招待 |
| 【締切:11月20日(木)当日消印有効】 お申込みは往復はがきに住所・氏名・年齢・希望枚数をお書きの上、下記までお送りください。 〒040-0053 函館市末広町4-19(まちづくりセンター内)函館港イルミナシオン映画祭事務局「秋刀魚の味」係 |
わたしの頭はいつもうるさい
ゲスト来場
それぞれの“私”が問いかける-夢や目標を抱いたすべての人に贈る
クォーターライフクライシスムービー!
25歳の”のぞみ”は小説家を目指し上京したが泣かず飛ばず。そんな時に18歳の“ノゾミ”から問い詰められる。
「ちゃんとやったか?有言実行、東京でパァーっとひと花咲かせたか?」
18歳の自分と対峙していく中で25歳は向き合わなかった様々な事柄に気がついていく。
2025年/日本/76分
■脚本・監督・プロデューサー:宮森玲実
■撮影・照明・編集:寺西涼
■出演:宮森玲実、細井じゅん、笠松七海、須弥淑子、凪沙、鈴木卓爾 、藤田朋子
東京予報 ―映画監督 外山文治 短編作品集―
ゲスト来場
『ソワレ』『茶飲友達』の大ヒットで知られ、海外でも注目される外山監督が、製作・監督・脚本を務める短編映画作品集を8年ぶりに発表
2025年の東京の「かたすみのひかり」をコンセプトに描いた、3作品は、先行き不透明な時代において、この短編作品が天気予報のような明日を見つめるお守りになればとの願いから、「東京予報―映画監督外山文治短編作品集―」と名付けられた。『名前、呼んでほしい』は、不倫関係を解消するべく最後に1日だけ夫婦として過ごす男女を描く大人のラブストーリー。『はるうらら』は、女子中学生の春(はる)と麗(うらら)が、離婚した春の父親をSNSで偶然見つけて会いに行く物語。『forget-me-not』はガールズバーの女の子たちがネットカフェで亡くなった常連客の葬儀に出席するPOPでシニカルな現代劇となっている。
はるうらら/名前、呼んでほしい/orget-me-not
■製作・監督・脚本:外山文治
■出演:〈はるうらら〉星乃あんな、河村ここあ、吉沢 悠治 〈名前、呼んでほしい〉田中麗奈、遠藤雄弥 〈forget-me-not〉内海誠子、イトウハルヒ、宇野愛海
| 6日(金)上映 |
冬へのパッサカリア
ゲスト来場
冬へと向かう北の大地で描かれる、
誰かの記憶をめぐる三つのストーリー
世界中がコロナ禍の混乱に陥った2020年。「映画の灯を消すまい」と坪川拓史の呼びかけに賛同したスタッフとキャストが集まり2020年から2025年にかけて断続的に撮り続けられてきた短編作品をまとめたのが本作。最小限スタッフでの制作を目指し、全編iPhoneで撮影。キャスト陣もスタッフとして協力しながら北海道各地で撮影された。
2025年/日本/92分
第一話 『無口なピアノ』
■出演:片岡正二郎、橋本さくら、草野康太
第二話 『記憶と水音』
■出演:小野武彦、中西良太、塩野谷正幸、佐藤菜南、草野康太、大塚寧々
第三話『 昨日の煙』
■出演:坂本長利、草野康太、竹野留里、村田博、あがた森魚
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■脚本・監督・撮影:坪川拓史
■助監督:草野康太
■録音:日暮謙
■編集:坪川拓史
■音楽:関島岳郎
■グレーディング:笹崎寛幸
第8回 ショートムービーコンペティション
寸評あり
今年のショートムービーコンペティションの全作品から只今審査を行っているところです。当日厳選なる審査を経た5作品から観客賞と実行委員特別賞が選ばれます。
シサム
ゲスト来場
江戸時代前期、荘厳な北の大地でアイヌと和人の争いの渦中で闘う一人の青年がいた。
江戸時代前期、<蝦夷地>と呼ばれた現在の北海道を領有した松前藩がアイヌとの交易をおこなっていた史実が基になっている本作。生まれた土地や文化の違い、彩りにあふれたこの世界で、人は共に生き、歩んでいくことができるのだろうか̶。殺された兄の復讐心に燃える松前藩の主人公が、アイヌの人々との交流を通じて、己の価値観や生き方を模索してゆく。主題歌は中島みゆきの名曲「一期一会」。
2024年/日本/114分
■監督:中尾浩之
■脚本:尾崎将也
■出演:寛一郎、三浦貴大、和田正人、坂東龍汰、平野貴大、サヘル・ローズ、藤本隆宏、古川琴音、山西 惇、佐々木ゆか、要 潤、富田靖子、緒形直人
道草キッチン
ゲスト来場
中江有里が26年ぶりの主演 国内外で活躍する俳優やミュージシャンたちが集結
都会で小さな喫茶店を営む主人公・桂木立(りつ)。 家族や親戚もいない彼女は、余生を1人で生きていこうと決めていた。そんな折、再開発の影響でお店は立ち退きを余儀なくされ、閉店に。さらに、健康上の問題も重なり、将来への不安を抱え、茫然とする立。そこに突然、吉野川市から相続に関する通知が届いたことを機に、徳島への移住を決めた― 主人公の立は初めて訪れる徳島の地で、様々な事情を抱えた地元の人々や、懸命に日本で生きるベトナム人たち、そして自然豊かな食材をもとに作られるベトナム料理を通じた至福の時間を経て、徐々に自分自身の中にある過去のわだかまりや親族との繋がりに真摯に向き合い、自分の生き方を見つめ直す。
2025年/日本/96分
■監督:白羽弥仁
■脚本:白羽弥仁、知 愛
■企画協力・プロデュース:三谷一夫
■プロデューサー:向田 優
■協力プロデューサー:小谷晃一
■出演:中江有里、金井浩人、村上穂乃佳
| 7日(日)上映 |
ndjc 2024
文化庁委託事業 「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2024」完成作品
配給/VIPO
トークあり
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スリーピング・スワン ■監督:佐藤そのみ 大学を中退後、アルバイトを続けるソウマ(24)は、ある朝、路上で怯えた女子中学生を目撃する。そそくさと立ち去る男性を、果敢に追いかけ取り押さえるマリナ(24)。数日後、ソウマは“自分を変えたい”と訪れたトレーニングジムで、マリナと再会する。 |
あて所に尋ねあたりません ■監督:たかはしそうた 派遣労働者として仕分け倉庫で働く三石瑞穂はある日、同じ職場で働く島木雄史が離職することを知り、思いを伝えるための手紙を書くことに。しかし自身の不器用さ故になかなか渡せない。ようやく渡して帰る途中、忘れ物に気づき、また倉庫に戻ることに…。 |
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いちばん星は遠く輝く ■監督:武田かりん 恋の寿命はハムスターの寿命と同じ2~3年らしい。別れた恋人を忘れることができないアコ。ペットのハムスターが死んで悲しみに暮れるユウコ。しかしユウコは後日あっさりと新しいハムスターを飼い始める。それを見てアコも新しい恋を始めようとするのだが…。 |
あわいの魔物たち ■監督:守田悠人 とある週末。佳奈子はパートナーの倫太郎と愛犬サビを連れて、空き家となった実家へ帰省する。部屋の片付けがひと段落した所で、近所の山へ出かける二人。山中では、ふいに別行動を取ることになり、自然の中で各々の時間を過ごす。再び合流して家に戻った二人を待ち受けていたのは、サビの不在という思わぬ事態だった。 |
逃 走
ゲスト来場
桐島聡、最期の4日。そして最後の闘い。
社会運動が高揚していた1970年代の日本、新左翼過激派集団「東アジア反日武装戦線“さそり”」のメンバーであった桐島聡。若き桐島は重要指名手配犯とされ、いつ逮捕されるかわからない緊張感の中、逃亡を続けていた。生活を繋ぐため日雇い仕事を転々とし、数十年前からは「内田洋」という偽名を使い、神奈川県藤沢市内の工務店で住み込みの仕事に就くようになる。メンバーの獄中闘争、超法規措置により国外に出る仲間たち、自ら命を絶った者――。桐島はそうした仲間たちの姿を思い浮かべながら、日本社会の欺瞞や凋落を孤独に見つめ続けていた。半世紀にわたる逃亡生活の果てに、彼は何を得ようとしたのか。
2025年/日本/110分
■監督・脚本:足立正生
■エグゼクティブプロデューサー:平野 悠
■統括プロデュ―サー:小林三四郎
■撮影監督:山崎 裕
■音楽:大友良英
■出演:古舘寛治、杉田雷麟、中村映里子
やがて海になる
ゲスト来場
沖監督が生まれ故郷を舞台に自身の人生を投影して描いた、
もう若いと言えない人生半ばの男女の《第二の青春映画》
広島県の西部、瀬戸内海島嶼部に位置する江田島市。そこで生まれ、これまで一度も島から出る事なく生きてきた修司は数年前、家の畑で父親が突然死した事にずっと責任を感じ、それからはずっと、うだつの上がらない生活を送っていた。そんなある日、江田島から東京に出て映画監督として活躍している幼馴染みの和也が、故郷の江田島を舞台に映画を撮る事をテレビで知る。
2025年/日本/92分
■監督:沖 正人
■音楽:小山絵里奈
■脚本:鈴木太一
■撮影:彦坂みさき(JSC)
■照明:金子秀樹
■録音:庄司寿之
■出演:三浦貴大、武田航平、咲妃みゆ
クロージング上映
種まく旅人~醪のささやき~
ゲスト来場
「日本酒オタク」の女性調査官が訪れたのは、兵庫県淡路島の「千年一酒造」。
老舗酒蔵が直面する山積みの問題に解決の道を照らせるか―?”
人間の生命を維持するために最も大切とされる「食」。その食を支える日本の第一次産業を応援するために、「映画を通して第一次産業の素晴らしさや豊かさを伝えていきたい」という想いのもとに製作が始まった『種まく旅人』シリーズ。シリーズ5作目となる本作は、兵庫県淡路島を舞台に、淡路島で作られる日本酒と兵庫県を代表的な産地とする酒米・山田錦にフォーカスし、そこにかかわる人々のものづくりの精神と現場で起きている問題や葛藤がリアルに描かれる。
2025年/日本/107分
■監督:篠原哲雄
■脚本:森脇京子
■エグゼクティブプロデューサー:北川淳一、藤本俊介
■出演:菊川 怜、金子隼也、清水くるみ、朝井大智

